事件報告

消防士の過労死(心臓疾患)事件

茨城県で消防士(高度救助隊員)として勤務していた男性(25歳)が、ロープ引き等の体力錬成訓練中に致死性不整脈を発症し死亡した事件。死亡後、心臓に基礎疾患(不整脈性右室心筋症、ARVC)があったことが判明した。
地方公務員災害補償基金は、基礎疾患があったとしても訓練と死亡との因果関係が認められるという医師の意見を把握していながら、「通常の訓練である」として公務災害と認定しなかったため、東京地裁に提訴。
2025年2月17日、東京地裁は、体力錬成は「アスリート並みの負荷を伴うもの」であり、「本件疾病の発症は、公務に内在する危険が現実化したもの」として死亡と訓練の因果関係が認められると判示し、判決は確定した。