啓発事業

【啓発授業への取り組み】
 過労死対策弁護団では、神奈川過労死等を考える家族の会とともに、厚生労働省委託事業「労働問題・労働条件に関する啓発授業」の一環として、中高生や大学生に対して過労死防止授業を行っています。2017年度は12コマ、2018年には14コマの授業を行いました。

【実際の授業の様子】
 啓発授業の一例として、2018年6月11日、7月16日に東海大学湘南キャンパスにて行われた授業の様子を紹介します。
 2018年6月11日には、畑弁護士が2015年の電通新入社員過労死事件の事例を解説し、この事例をもとに、会社や被災者等、社会は、どうしたら今回の過労死を防げただろうかということを学生間でグループディスカッションをしてもらいました。
 学生の方々は積極的に議論に参加し、今後社会に出て働くにあたって、過労死をなくすにはどうしたらいいのかを真剣に考えていました。
 その後、議論を踏まえて、川岸弁護士が、弁護士として考えられる過労死防止策を伝えました。

 同年7月16日には、畑弁護士が、働き方改革の概要や働き方改革関連法の適用上の注意点につき説明しました。また、神奈川過労死等を考える家族の会の方が過労被害者の家族としての体験を語られました。
 学生の方々は真面目に授業を聞いて、労働法制の実態を知り、過労被害者家族の思いを受け止め、自らが社会に出た際にどのように働くべきかにつき真摯に考えていました。

【授業の感想】
授業を受けた学生から寄せられた感想を一部紹介します。
・これから就職する私たちが、他人事ではなくて、今後自分や周りの人にこのようなことが起きないためにできることを考えて、早め早めに声に出したり、異議を唱えたりすることが大事だと思った。
・日本にある「休みづらさ」が、過労死に大きく影響していることに、とても共感できた。アルバイトでも「休みづらさ」があるので、社会人にはさらに「休みづらさ」があるのだと思う。このような社会に根付いた文化から変えるべきところがあるのではないか。
・将来、社会に出た時に自分の身を守ることが一番だが、周りを見て、本当につらくて悩んでいる人に声をかけて、悩みを聞きたい。その一言で、命が助けられるかもしれない。

【ご活用ください】
 神奈川過労死対策弁護団の行う啓発授業の授業案は東海大学現代教養センター講師の池谷美衣子先生の監修を受けて作成されており、授業においては、弁護士と家族会がタッグを組んで、法制度と過労の実態を話すという充実した内容となっています。
 厚生労働省委託事業「労働問題・労働条件に関する啓発授業」においては、労働問題に関して授業を行うときに講師派遣などの費用が不安な際でも、それを気にせず講師派遣を依頼できます。是非啓発授業をご活用ください。
 啓発授業につきご興味のある方は、以下の連絡先までご連絡ください。

〒104-0061
東京都中央区銀座7-4-14 HBC GINZAビル12階 
「労働問題・労働条件に関する啓発授業」運営事務局(㈱プロセスユニーク内)
TEL: 0120-970-137   FAX: 03-6264-6445
E-mail: koushihaken@p-unique.co.jp   
Webサイト: https://www. p-unique.co.jp/koushihaken


【授業用小冊子を作りました】
 弁護団の行っている授業の内容を簡単にまとめた、過労死防止目的であればどなたでも授業にご活用いただける小冊子を作成しました。
 ぜひご活用ください。
https://kanagawa-karoshi.net/wp-content/uploads/2021/07/「知る」「聴く」「動く」の3ステップで学ぶ過労死パンフレット.pdf